表記の「O:der」、O2O戦国時代にあって、最新の道具立てによって先行者に対する優位性をアピールしているO2Oサービスです。
ところで本ブログを読んでいらっしゃる方なら、「O2O」って何? ということも無いような気がしますが、一応おさらいします。
「O2O」とはリアル店舗とネットのコラボ。
「ソーシャルメディアと常時ネット接続のスマホの普及」 これを背景に、これまでに無い顧客への働き掛けを実現し、販売機会の掘り起こしや顧客囲い込みを図っていこうというお話です。
ということで、表記の「O:der」、
どんな顧客への働き掛けをおこなうのでしょうか?
(引用:株式会社Showcase Gigホームページより)
それが、購買体験の徹底的な快適さ・スピード追求。
スマホの「O:der」アプリから、店舗に着く前に品物を「オーダー」しておくと、店舗に着く頃にちょうど品物が用意されている、という具合。
サービスの準備、すなわち調理に時間が掛かる飲食店にぴったりの機能ですね。
しかも店舗でスマホをタップ→支払終了。スマホはiPhoneでもAndroidでもOKです。
あれ?
おサイフケータイが無い、すなわちFelicaやNFCといった非接触ICカード機能を搭載しないiPhoneで、どうやって「タップして支払」を実現しているんでしょうか?
その実現手法が、最新スマホのほぼ全てに標準搭載されているBluetoothを使ったBeaconなのです(対応OS: iOS7以降、Android4.3以降)。
なるほど、それならiPhoneでも使えるわけです。
実現にあたっては問題が1つありました。Bluetoothの電波が結構遠くまで飛んでしまうこと。
それだと近くに居る他人のスマホが繋がってしまう恐れがあります。
それも無理はありません。というのも、およそ無線通信というのは遠くまで届く方がエラい、
という発想でこれまで開発され規格化されてきましたから。。。
「O:der」では、このためにタップの距離でしか繋がらないような弱いBluetooth電波を出す店舗側Beacon端末を開発して解決したとのことです。
こここそ、先行者に対し「O:der」が差別化を図ったポイントです。
O2Oの分野は、新興勢力と大手が入り乱れ、様々なサービスがどんどん投入されています。
新進の「O:der」は差別化を活かして自力で成長していくか、類似の機能を実現したライバルが出現し激闘となるか、あるいはその技術を評価した大手が連携・取込を図っていくのか、、、
先行きを注目したいと思います。