ベネッセ事件容疑者はなぜスマホでデータを持ち出せたか
IT部門は再点検をhttp://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/ncd/14/457163/072900032/
1.デバイスの認識方法の違い
Windowsが認識するデバイスとして違いがある
USBメモリはUSBマスストレージとして認識される。
デジカメ、携帯音楽プレーヤー、スマートフォンはWPD(WindowsPortableDevice)として認識される。
USBマスストレージ:PC側でファイル制御する。
WPD:デバイス側でファイルを制御する。
一般的な企業ではUSBメモリによる情報漏えい対策として、
デバイス制御ソフトを導入していることが多いが、
USBマスストレージの制御だけで、WPDはこれまで制御の対象から外されることが多かった。
2.なぜベネッセ事件では情報漏洩したのか?
Androidは4.0からWPDに対応している。
今回のベネッセの件も恐らくUSBメモリでは制御されて持ち出せなかった情報を、
Androidのスマートフォンなら制御されずに持ち出せることに気づいて
行われたと考えられている。
3.デバイス制御の対策を見直そう。
デバイス制御ソフトの中ではWPDへの対応が出来ているものが現時点では多いが、
対応した時期がバラバラなので、昔から入れているソフトで、設定はそのまま、
という場合は見直した方が良いと思う。
番外編:運用面から見たデバイス制御
WPDデバイスを制御すれば良いではないか、という単純なものではなく、
WPDデバイスの中にはデジカメが含まれる為、写真を業務で使う企業においては、
その制御が難しくなる。理想を言えば、デジカメを一台一台認識して、
使える、使えないをコントロールすれば良いですが、数や種類も多い中では
運用がとても大変になる、ということも考慮して制御する必要がある。
よくある制御方法としては、WPDデバイスは読み取りのみ。
書き込みをしたい場合は、申請して許可を得た場合のみ。という運用にしている。