IT中小企業診断士の村上です。
研究会PITでは、会員メンバーが最近のITネタを発表しあうということをやっています。
そんな中、今年独立された、津山さんが、自分でどのようにWEBで集客しようとしているか
取組状況を発表してくれました。
◯中小企業診断士診断士のHP活用状況
実は、中小企業診断士でHPを作っている人は多くはありません。
独立して、コンサルタントとして仕事をしているにもかかわらず、HPがない人が多いのです。
HPを持っていない方に、
「なぜ、HPを作らないのか?」と聞くと、
「WEBからでは仕事は取れない」
「コンサルタントだから秘密保持の関係で書けないことが多いので書かない」・・
といったナンセンス(>< な意見が多いです。
中小企業診断士は、コンサルティングやセミナーなど、サービス業としての仕事が多いものです。
そのため、いきなり見知らぬ人(中小企業診断士)に仕事をHPから発注するケースは殆どないでしょう。
完全なる新規な仕事をHPから受注するのは難しいでしょう。
では、診断士のHP受注は無理かというと、そうではありません。
私自身の場合、HPを作成して、初めて仕事の依頼が来たのは3ヶ月後でした。
それは、「執筆」の仕事でした。 (全く今まで付き合いのなかった出版社さんでした)
コンサルやセミナーに比べて「執筆」はサービス提供品質が見えますから、
初見の人にも頼むことができるのです。
このブログのように文章を書いていれば、その人がどんな文章レベルなのかわかりますもんね。
◯中小企業診断士がHPで仕事を取っていくためには
さらに、徐々にではありますが、セミナー等の仕事もHPからご依頼頂けるようになりました。
しかし、それも全く見知らぬ人からではありません。
一度お会いして、打ち合わせなどをした方は、名刺を元に直接メールや電話などでご連絡頂けます。
しかし、どこかで、私のセミナーを見たくらいで、名刺交換をしていない人からは
HPに依頼を頂いているようです。
営業活動では、接点の数は重要です。1回会うより、2回、2回より、3回。
セミナー等で1回あったあと、2回めの出会いは何もリアルではなくて、
HPでも十分なこともあります。
セミナーで話の内容を確認し、HPで実績を確認して、
発注というケースはあるのではないでしょうか?
完全なるHP受注というわけではありませんが、これだけでもHPを作る価値があるはずです。
◯マーケティングの基本は誰向けに提供するかを明確にすること
さらに、士業に限った話ではありませんが、HPはターゲットを絞ることが重要です。
誰向けのページか明確にしないと、誰向けでも無いページになってしまいます。
私自身は、商工会議所などの公的機関の人向けのページを作っています。
私は、ホームページやネットショップの仕事をよくやっています。
そのため、本来なら、「ホームページ集客」 「ネットショップ 成功」とかで
検索上位に表示されることが望ましいです。しかし、この分野は競合が多いです。
また、一般の中小事業者さんから直接受注をするのは難しい分野でもあります。
そのため、商工会議所など公的機関の人にターゲットを絞っています。
「中小企業診断士 IT」 とかの検索ワードで上位に表示されます。
一般の中小事業者は、「中小企業診断士 IT」などでは検索することはないでしょう。
ただし、公的機関の人であれば、診断士の中でITを強い人を探す!局面もあると思います。
ですから、そういったキーワードで上位表示するように取り組んできたのです。
◯津山さんのホームページ
では、津山さんのページを見てみましょう。
津山淳二コンサルティングオフィス
http://www.junjitsuyamaconsultingoffice.jp/
まだまだコンテンツの量は多くなさそうですね。
でも、よいところは、「新規開拓営業」ということが山のように出てきます。
「新規開拓営業 中小企業診断士」と言う検索キーワードでは1位に表示されるようです。
一方で、誰向けのページか多少微妙な感じがします。
・中小企業の新規開拓営業を請け負う代行業なのか、
・中小企業の社長に、新規開拓営業のコンサルをしたいのか?
・公的機関向けに、セミナーを提供したいのか?
日本一の、新規開拓営業コンサルタントを目指すのか、
もう少しターゲットしていくのか?
このあたりの、津山さんの今後が楽しみですね。
HPのコンセプトを明確にするには、HPのタイトルを短くすることが一番です!
タイトルとは、HPのtitleという属性に設定された内容のことです。
津山さんのページでは以下の内容。
<タイトルタグ>中小企業診断士津山淳二が貴社の新規開拓営業・テレアポを支援します! – 新規開拓営業 中小企業診断士 津山淳二</タイトル>
まず、津山淳二がだぶっていますね。どんだけ、自分すきやねん!
また、中小企業診断士もだぶっていますね。
その上で、津山さんの場合の最優先ワードは、
中小企業診断士ではなくて、新規開拓営業ではないでしょうか?
そうすると、
「新規開拓営業・テレアポを支援する中小企業診断士津山淳二」くらいがいいのかもですね。
目安は、Googleの検索結果に表示される21文字、
そして検索されたいキーワードほど前にだすことです。
◯ソーシャルメディアの取り組み
ソーシャルメディアを使うことで、Googleの検索順位が劇的にあがることは
ないでしょう。あまりにも、URLだけを入れた投稿がソーシャルメディアでは溢れており、
Twitterに自社URLを入れた投稿を繰り返しても無駄になります。
そのため、検索対策で最初にすべきは、まずGoogle+でしょうか。
検索エンジンのGoogleが自社で提供しているソーシャルメディア、
多少なりとも、検索結果に影響を与えているようです。
Google+ https://plus.google.com/u/0/+JUNJITSUYAMAconsultingoffice/posts
一方で、Twitterでは、津山さんはURLを入れずに、コンテンツで勝負されています。
URLを垂れ流すより全然いいですね!
ただ、BtoCの人数の多い消費者向けであれば、ある程度Twitterも効果を発揮してきそうですが、
BtoBでターゲットが少ない、今回のような場合は、どこまで成果が出てくるのか、
不明です。しばらく様子を見て、成果が出たのか、津山さんに確認してみましょう。
Twitter https://twitter.com/junjit4847
あとは、Facebook。今現在、士業が仕事につながるソーシャルメディアとして
Facebookが最優先ではないでしょうか?
HPより、人と人との付き合い、人脈で仕事が依頼される場合が多いでしょう。
検索効果などではなく、Facebook上で、将来の顧客とつながって関係性を
維持できれば一番いいのではないかと思います。
ただ、津山さんの投稿は言いっぱなしになっているので、
これでは、Facebookで人間関係の構築までは行かないでしょう。
以下にコミュニケーションをとれるか!?に注力していきたいところです。
facebook http://goo.gl/8qsYZP
ということで、今後も、津山さんの活動を、生暖かい目で見ながら応援していきたいと思います。