PITの松原です。
東日本大震災や今年2月の大雪被害など自然災害に直面する都度、企業のBCPが話題に上がります。
中小企業白書にもBCPを行っている企業の事例が紹介されることがありました。
そこで今日はGoogleが提供している災害情報についてご紹介します。
Googleは大規模災害時に正確な情報を提供できるよう、クライシスレスポンス(http://www.google.org/intl/ja/crisisresponse/)という災害支援サイトを運営しています。
このサイトで提供される情報は大きく分けて3点あります。
1.災害発生時の災害に関する情報提供
2.災害発生時、復興時に有効なツールの利用方法、事例紹介
3.これまでの取り組み
これらの3点についてもう少し詳しく見てみましょう。
1.災害発生時の災害に関する情報提供
クライシスレスポンスのメインコンテンツとなります。 ここのコンテンツは2種類あり、一つは世界の災害情報マップです。これは気象情報や地震、注意報などの情報を集めて視覚的に見えるようになっています。日本の情報提供サイトとの大きな違いはワールドワイドで情報が見えることです。これにより世界中で起きている自然災害の情報を一覧で見ることが出来ます。
2つめはパーソンファインダーです。大規模な自然災害が発生していない時は体験版しか提供されませんが、ひとたび自然災害が発生すると利用できるようになります。国内の通信キャリアが提供している災害伝言板や安否確認の仕組みに近いものです。
2.災害発生時、復興時に有効なツールの利用方法、事例紹介
災害発生時、復興時に有効なGoogleツールの利用方法、事例を紹介しています。
Googleの無料ツールは皆さん色々と利用されていると思いますが、ここでは「災害時にこんな使い方もありますよ」という情報を公開しています。これまでの活用事例などは災害直後の混乱している時には参考になるかもしれません。
3.これまでの取り組み
Googleクライシスレスポンスチームのこれまでの対応履歴が記載されています。英語のサイトになりますので、参考になる人は限られるかもしれません。
以上がGoogleクライシスレスポンスの紹介になります。ここまでGoogleクライシスレスポンスの取り組みを簡単に紹介してきて感じたのは、Googleは中小企業のBCP対策に活用できるのではないか、ということです。
Googleは
・ツール類を無償で利用できる
・世界中にデータセンターがあるので、災害時でも利用できる可能性が高い
・利用者が多く、最新の情報が入ってくる
などの特徴があるため、BCP対策に費用を掛けにくい中小企業においてGoogleの活用は一つの選択肢になると考えられます。もちろん重要なことはGoogleを使うことではなく、災害時にどのように行動すべきかを計画し、日常から準備、訓練を行っておくことです。