ソフトウェア特許

ITnews

知的財産は、企業にとって重要な位置を占めています。米国のIT巨大企業にとって、ソフトウェア特許は経営の中枢を占めるといっても過言ではありません。これらをいくつか紹介し、また同じITのフィンテックに関する特許についてもご紹介します。

アマゾン特許

年間1,200件の特許を取得しています。取得例は以下の特許で、米国特許番号と併せて記載します。
小包出荷予測システム USP 8615473
配送時に配達住所を指定せず大まかな地理的地域を指定しておき、地理的地域への輸送中に配達住所を指定する。2012年8月24日出願  2013年12月24日登録
注文がない場合でも需要予測により、特定地域に配送する。
配送途中で注文受け付け、注文者に最も近い小包が選択、配送センターで注文者情報貼り付け
アマゾンの商品購入ページには、検索した商品のお届け日時が表示される。近くの配送センターに小包が待機している場合、「2時間以内で配送」と表示される。http://pdfpiw.uspto.gov/.piw?Docid=8615473&idkey=NONE&homeurl=http%3A%252F%252Fpatft.uspto.gov%252Fnetahtml%252FPTO%252Fpatimg.htm

Google特許

年間4,000件の特許を取得しており、アマゾンよりもはるかに多くなります。これは同じIT系大手企業である、マイクロソフトやフェイスブックと同レベルです。やはり、IT系企業として、ソフトウェア特許は重要な経営資源ですね。その一例と米国特許番号も同様に記載します。

ソーシャルネットワークにおける自動応答 USP 8589407
他人のメッセージに対し自動で応答文を生成するシステム 2011年6月17日出願 2013年11月19日登録
SNS コメントが投稿される コメントに対し、応答文を記載する
入力コメントが多くなると、応答に時間がかかる 応答分の作成を自動化するアイデア
メッセージの内容を解析し、メッセージ解析により、「お祝い」に関するコメントと判断

内容解析に基づき、応答文の候補を表示 See more suggestionsボタンにより他の候補も 提示可能 応答文決定後、応答文を アップロード
応答文の精度を向上させる仕組みも特許には記載されています。
コメント投稿者のメール内容、SNSの過去のコメント、ブログの記載内容を収集
収集したデータに基づき、適切な回答生成します。http://pdfpiw.uspto.gov/.piw?Docid=8589407&idkey=NONE&homeurl=http%3A%252F%252Fpatft.uspto.gov%252Fnetahtml%252FPTO%252Fpatimg.htm

具体的な例です。
DavidがAliceへ 「 Alice お元気ですか」と コメント。
Davidのソーシャルネットワークのプロフェッショナルプロフィール履歴から最近転職したと判断
「David 元気です。最近XYZ社へ転職したそうですね。違いはどうですか。楽しいですか?」

米国特許 USPTO

ご紹介した米国勅許は、以下のUSPTOのHPから直接閲覧することができます。

  • https://www.uspto.gov/patents-application-process/search-patents
  • Searching PDF Image Patents (Since 1790)の所に行き、以下の手順で行ってください。簡単に閲覧することが出来ますよ。
    • Searches are limited to patent numbers and/or classification codes for pre-1976 patents.
    • View Patent Full-Page Images
    • US Patent Full-Page Images
    • 00000000  View Patent
    • Enter a utility patent number in format 0nnnnnnn (leading zeroes plus up to 7 numeric digits, right justified) →0(ゼロ)+7桁の数字(特許番号)

「ソフトウェア製品サービス最新アイデア50撰」Google,Microsoft,Amazon,Appleの注目特許から-日本IT特許組合

ソフトウェア製品サービス最新アイデア

その他のソフトウェア特許がいくつか紹介されておりますので、ご参考ください。

 

フィンテック特許もソフトウェア特許の中で、重要な地位を占めてきておりますので、ご紹介します。いずれもベンチャー企業でこれからの成長が期待されます。

Dwolla特許

  • 位置取引処理システムで、米国特許 2011年4月26日出願です。
  • メール、SNSを通じて送金するシステムです。
    • 相手方の口座番号を聞くのは面倒
    • ユーザはアカウントと自分の口座を登録しておく。
    • 相手方に送金する場合、メールアドレスまたはSNSアカウントを入力する。
    • 相手方にはメールが届き、アカウントを作成することで入金される。
    • 手数料10ドル以下は無料、それ以上でも 25セント
    • 支払い時、MAP上で支払先を選択
    • 近くにいる支払い対象者を選択する
    • 金額を入力し、 Send Moneyで支払い完了
    • https://www.facebook.com/dwolla/

eToro特許

  • ソーシャルトレーディングに関するものです。
  • 米国特許 2011年9月6日出願、 2014年7月8日登録
  • マスタートレーダーの取引行動を参考として自動取引を行うソーシャル 取引システム
    • マスタートレーダA氏を登録する。
      • A氏が金商品を20購入した場合、金を購入する。
      • B氏がオイルを購入し、かつ、 C氏がオイルを購入した場合、オイルを購入する。
      • 自身が選択したマスタートレーダの投資状況を条件に従って模倣投資する。 重み付けをしても良い。 B氏の重みは20% C氏への重みは80%
    • 2011年5月14日~6月14日の統計
      • 338,383新規ポジションに対して、10,789ポジションがコピー(3.19%) まだ一部にすぎません。
      • Win Ratio(勝率)は Normal 60.82%に対して、 コピー67.20% 勝率で上回ります。
    • マスタートレーダのプロフィールが分野別に表示される
    • 株別、投資家別のページ内で、SNSが展開される
      • 投資家間のコメント、投資先企業に関するニュースが随時投稿される
  • マスタートレーダを選択
    • 成績、購入している株式、コピー状況が表示、コピーボタンで、取り込み

 

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