今回はPITメンバーが音声認識ソフトとキーボード入力の比較実験を行いましたので、その結果をお知らせします。
■実験内容
まず、実験の概要、実験方法、実験環境、実験題材(3種類のテキスト)をご説明します。
・概要
下記3点のスピードを比較。
・音声認識ソフト「 AmiVoice SP2 体験版(※以下、「Ami」と記載) 」を利用した音声認識によるテキスト入力+誤記修正
・「Windows7標準の音声認識アプリ(※以下、「Win7」と記載)」を利用した音声認識によるテキスト入力+誤記修正
・キーボートからテキスト入力
・実験方法
①3種類のテキストを用い(次ページ参照)、 「Ami」、 「Win7」、音声認識によるテキスト入力を行い、認識率を測定する。
②上記①の結果を元に誤記修正を行った時間(音声入力(文章読み上げ)+誤記修正)とキーボード入力の時間を比較する。
※認識率の定義は 正しく認識した文字数÷全文字数
※平等を期すため、 3種類のテキスト毎に「Ami」、 「Win7」、「キーボード入力」それぞれの実施順を入れ替えた。
・実験環境
Windows7+スタンドマイク+Microsoft IME
・実験題材
以下、プロスポーツ選手3名の小学校時代の作文(200文字)を題材にしました。原文はリンクをご参照ください。
イチロー選手の作文
本田圭佑選手の作文
石川遼選手の作文
■実験結果
実験による認識率、入力時間、各題材の入力結果、そして誤入力ポイントは下記のとおりでした。
・認識率
・入力結果「イチロー選手の作文」
・入力結果「本田圭佑選手の作文」
・入力結果「石川遼選手の作文」
イチロー選手と本田選手の入力結果からわかるように次のような誤入力(矢印の左)が生じました。
・ぼく → 僕
・ダメ → だめ
・ガンバッて → 頑張って
・4億円 → \4000000000
※「\(バックスラッシュ)」は半角の「¥」マークです。
一方、石川選手の場合の入力結果からは、
・Win7では“…”や“()”が表現できない。
・Win7、Amiともに、デフォルト半角数字に変換されるので漢数字への変換が必要。
ということがわかりました。
■まとめ
やはり音声認識ソフトを使った入力が速かったです。
はじめてソフト使ってみて約2倍(「Ami」の場合)という結果でしたので、、、認識ソフトの学習機能による入力精度の向上や、入力したい文章の内容(今回は小学校時代の作文でした)次第で、もっと入力が速くなる可能性がありそうです。
以上、音声認識ソフトとキーボード入力の実験結果でした!
ご参考になれば幸いです。