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外国為替予約タイミング判断AIツールCapitalico

独自の投資ノウハウをプログラミングとして盛り込みコンピューターが自動で株式や為替などを売買をしてくれる「アルゴリズム取引」。2000年代前半あたりから急激に発展し、現在では株式取引の1/3以上がアルゴリズム取引で占められているといわれてます。(2012年7月東京証券取引所でのアルゴリズム取引の占める割合は発注で45%、売買題記で36%)この取引に必要なアルゴリズムを、プログラミングなしで簡単な作業で作ってくれるのが、今回ご紹介するキャピタリコです。

キャピタリコは、ディープランニング技術の先端企業であるAlpacaが開発したアプリケーションで、三菱東京UFJ銀行の主催するフィンテックアクセラレータープログラムや電通国際情報サービスが行った金融イノベーションビジネスカンファレンスFIBC2016などを受賞したフィンテックの有望プログラムのひとつといわれてます。

といわれても、株式もFXもしない筆者にとってはこれがどれだけ価値のあるものか判断しかねるのですが、使用料がかからないということですので少しでも理解するためにいじってみました。

手順はそう多くないようです。まず、ユーザー登録したのちにサインインしますと、いきなり下図のようなアルゴリズム作成ダイアログが表示されます。ここにアルゴリズム名通貨ペア、売り買いを登録します。とりあえず、米ドル日本円の売りで設定してみます。

アルゴリズムの名前や取引を登録しましたら次に下図のようなチャート図が表示されます。ここでアルゴリズムに学習させたいチャートパターンを3つ以上設定して画面左上の「アルゴリズムのビルド」ボタンをクリックします。適当に3つパターンを登録してみます。

2,30分ほどしましたらアルゴリズムが作成され下図のようなバックテストの結果が表示されます。これが一体なんの役にたつのかわからないのが悲しいところですが、クラウドサーバーが何分もかけて解析した結果ですので、人智を超えた計算の産物なんだろうなと訳も分からず「すごい」と思ってしまいます。

このあと、作成されたアルゴリズムをもとにコンピューターが自動的に売買してくれて預金通帳の残高がどんどん増えていくということであれば嬉しいのですが、残念ながら現在のところこのツールには自動的に売買する機能はありません。そのかわり、市場がこれに近い動きをした時には下図のようにメールで売買タイミングを通知してくれます。筆者のもとには設定後2、3日の1回の程度のペースで送付されてきました。素人ながら本気で取引をするならメール通知は遅いだろう。と思わなくもないですが、本人が忘れている間も律儀にモニターし続けてくれていると思うとかわいくなります。

以上です。ここまでがこのツールの機能のようです。思いのほか設定はシンプルでしたが逆にシンプル過ぎていったい何が起こったのかよくわかりません。お金を張らないとわからないのでしょうか。今度は少しお金をかけてみようかと思います。

で、そんな素人が感じたこのツールの感想...増え続けていく機関投資家のアルゴリズム取引に対抗するために、(話の腰を折る余談ですが、この投稿を書くためにググって知ったことですが、アルゴリズムを使うウォールストリートの機関投資家は他より1マイクロ秒でも早く取引を行うために、競ってサーバーをコロケーションセンターのそばに設置しているそうです。距離の制約がないといわれたインターネットがついに距離競争の時代に突入!この指数的発展感。萌えます。)(話の元に戻りまして、そんなレベルに達した機関投資家に対抗するためにも)個人投資家もこういったツールを活用しアルゴ攻略法を考えなければいけないのかもしれない。そんなことを感じた次第でございます。

 

PIT 遠近浩二

 

 

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