士業にも価格破壊? 顧問料2,980円のビジネスモデルはどうなっているのか

ITnews

こんばんは。PITの松原です。
1ヶ月ほど前にクラウドで税理士に相談できるサービスが月額2,980円で提供されるという士業の人々にはショッキングなニュースが流れました。

月額2980円のクラウド税理士相談、“価格破壊”ができるわけ

このサービスにはITも絡んできますので、今回はクラウドで税理士相談サービスを提供している「Bizer」のビジネスモデルについて分析してみました。

1.登場人物
このビジネスモデルにはBizerというクラウドサービスを中心に3人の登場人物がいます。
・株式会社ビズグラウンド Bizerの運営会社
・会員企業  Bizerに会員登録した企業
・登録税理士 Bizerに登録した税理士
次にこれら3者の相関関係を見ていきます。

2.相関関係

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<図をクリックすると拡大します>

上図の様にBizerというプラットフォームをハブに、登場人物が何かを提供し、何かを得る、という仕組みを構築しています。

3.ビジネスモデルの特徴
このビジネスモデルを循環させるべくBizerには様々な工夫がなされています。

工夫その1  登録税理士は信頼できる10名程度。
登録税理士はビズグラウンドの社長が実際に面談したり、一緒に仕事をしたことのある信頼できる税理士に絞っており、これによりサービスの品質を一定水準以上に保っています。

工夫その2 月額2,980円という低料金。
通常税理士の顧問料は月額3万円が相場と言われてきましたが、約10分の1の価格で何度でも相談できます。特にスタートアップ企業にとっては安価で気軽に相談できる窓口があるということは大変心強い支えとなります。

工夫その3 わかり易いインターフェース。
Bizer参加者が気軽に使えるよう、分かり易さにこだわったインターフェースを用意しています。

工夫その4  料金の回収、支払いはBizerで一括管理。
登録企業、税理士はBizerが回収、支払いを行ってっくれるので、煩雑な手続きは不要となります。

4.今後の展望

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Bizerというプラットフォームは税理士だけでなく、社労士、行政書士、司法書士でも利用できるようになっていますので、今後は他の士業における利用も進むと思われます。Bizerにとっての収益源だけでなく、登録している士業の方にとっても有益な有償サービス(決算書申告代行サービス、法的文書自動生成サービス等)の拡充が今後の発展のポイントとなると考えられます。

中小企業診断士は定型業務が無い為、現時点ではBizerに登録するメリットはあまりありませんが、Bizerに登録している他の士業の方々ととコラボ出来る場所となったりすると面白そうですね。

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