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無線LAN(Wi-Fi) ルーターの買い替え

突然繋がらなくなったネットワーク

PC、プリンター、タブレット全て繋がらなくなり、Dropbox、OneDrive、OneNoteなどクラウド環境が使えなくなってしまいました。
これを機会に、前々から危惧していた無線LAN(Wi-Fi)ルーターを替えてみました。
ところが、原因は無線LANではなく住戸内のハブにありました。納戸の下にあると言われたが場所が分からず、家中を探しまくっでようやく見つかりました。築10年超で機器が古くなり新しいハブ(Baffalo製)に交換してやっと繋がりました。これがクローゼットの下にあったハブです。重なっていた床板を開けると出てきました。

 

当初は各部屋で、LANケーブル差し込み口(モジュラージャック)から、有線LANが繋がり便利でした。しかし無線LANとなった今では、無用の長物になり、一本あれば良くなりました。

ITSCOM(旧東急ケーブルTV)のインターネット接続設備図を引っ張り出すと以下の様になります。①~③までが、イッツコムの設備で、①光ファイバー ケーブル、②メディア コンバーター、③ルーターおよびスイッチからなります。④はマンション共有部分の配管(配線)で、⑤~⑦が各自宅となります。⑤住戸内HUB(ハブ)、⑥LANケーブル、⑦LANケーブル差込口(モジュラージャック)です。この中の⑤住戸内HUB(ハブ)が故障し、入れ替えました。そして、⑦のモジュラージャックから、LANケーブルを通して、無線LANルーターで電波を飛ばします。今回はこの無線LANルーター(Wi-Fi)を買い替えました。その際に、いろいろと知り得たことをお伝えし、これから買い替えをしようとする方のご参考になれば幸いです。

無線LAN ① (アクセスポイント)

3LDK超の広さの目安にして、 ①或る程度遠くまで速度が落ちない ②電波の強いモデルを探します。
規格は2014.5以降の11acで、正式にはIEEE802.11ac対応と言います。
11ac/n/a 5GHz帯の安定した通信に対応するモデルで、干渉に強く速いメリットがありますが、電波が届く範囲が比較的狭く、電波の直進性が高いので障害物に弱いデメリットがあります。気象レーダー、航空レーダーと同じ帯で、IP電話、業務用クライアントに使われています。
一方、従来の11n/g/b 2.4GHz帯は、免許不要で混雑した周波数帯と言われています。障害物に強いのですが、干渉に弱く、遅いです。モバイルルーター、スマフォのデザリング、Bluetooth、BYOD端末、ゲストアクセス用に使われています。
対応する端末が必要で、iPhone6以降は11ac/n/a 5GHz帯に対応しています。

無線LAN ②

最近の無線LANルーターには、様々な機能があります。(故に選ぶのが難しいのが現状)

ビームフォーム対応は、子機を探し出して電波を集中して飛ばします。
アンテナ数3本が内蔵されているものがあり、外観だけでは分かりません。アンテナが多い方が高速となります(対応する規格によりその性能は大きく異なります)

1本 433.3Mbps(11ac)、150Mbps(11n)
2本 866.7Mbps(11ac)、300Mbps(11n)
3本 1300Mbps(11ac)、 450Mbps(11n)

対応する機器のパソコン、スマホ、タブレットは 433~867Mbpsですが、ハイエンドPCは 1300Mbpsとなりますので、やはりハイエンドPCを使用する方は、アンテナが3本必要となります。

無線LAN ③

MU-MIMO(Multi User Multi Input Multi Output)という機能を有する11ac対応の場合は、複数のアンテナを使って同時に通信するので速くなります。一方、MIMO(Multi Input Multi Output)という機能を有する11n対応の場合は、1台ずつ処理するため待機時間が発生します。
WAN側のインターネット回線1000Mbps Giga Ethernet(100BASE-TXと互換)であれば、これに対応した高速の無線LANルーターでなければ意味がありません。
USB端子がついていれば、HDやカメラに接続して共有することができます(私は使いませんが)
NECのAtermWG1900HR(1万円)を購入しました。ヤマダではBAFFALOはなぜか売り切れていました。

セキュリティ対策

セキュリティ対策は向上しているようです。実はこれが一番危惧していた点です。

通信データの暗号化は、WPA2(WiFi Proected Access2)といって、WPAとAES(共有鍵)を組み合わせており、最初の無線LANのセキュリティ規格であるWEP (Wired Equivalent Privacy)から、かなり進化しています。
ユーザ認証、クライアント認証は、PSK(共有鍵)認証方式 Pre-shared KeyといってAP(アクセウポイント)、SSID毎の共有キー(パスワード)で認証しています。パーソナル使用はこのレベルとなります。

多人数や事務所には、より高度なセキュリティ対策が必要となります。二子玉川に移った楽天の社内は全て無線LANに切り替えられました。 MACアドレス認証方式は、通信機器毎に付与されているユニークなMACアドレスを使いますが、MACアドレスの登録/管理が必要となります。
電子証明書認証方式(EAP-TLS)は、認証サーバーや電子証明書の認証局(CA)が必要となります。認証サーバーとクライアントが証明書を交換する方式です。

値段も手ごろですので、ネットワークが遅いと感じられる方は、無線LANルーターの買い替えを検討してみては如何でしょうか。

小宮

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